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フィラリア薬っていつまで使えばいいの?

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~フィラリア薬っていつまで使えば良いの??~

フィラリア薬っていつまで使えばいいの?

2025/11/18

こんにちは。米岡です。大分寒くなってきましたね。それでもまだ時々蚊を見かけることにびっくりします。最近「フィラリア薬はいつまで飲ませれば良いの?」という質問を多く受けますので、ブログでまとめたいと思います。


まず、フィラリアの予防薬とは何なのでしょうか🤔
世にでているほとんどの予防薬は、「フィラリアの幼虫(ステージL3、L4)の駆虫薬」なのです。
蚊やフィラリアを寄せ付けない薬ではないです。
フィラリアは蚊が媒介するということはご存じだと思います。


蚊に刺された時に蚊を通してフィラリアの幼虫(ステージL3)が犬猫の体内に侵入します🦟
フィラリア幼虫はその後犬猫の体内の組織の中で成長を続け、2か月程度でステージL5になった後に血管に侵入します。悪さ(症状)がでるのは血管に入った後です。また、生体内侵入からトータル半年ちょっとで成虫になりますが、成虫になったフィラリアはさらに生体内で新しい幼虫を産生します。


世にでているフィラリアの予防薬は蚊にさされるのを予防するわけでもなく、蚊に刺されて侵入した瞬間のフィラリアを殺すことでもなく、「生体内に侵入してしまったフィラリアを血管内に入る前の段階で駆虫すること」が目的なのです🙂‍↕️

 

したがって、予防薬は蚊が発生し終わってから(最後に蚊にさされる可能性があった日から)1~2か月後くらいまで使用することをおすすめします。近年の気候の変化により、最近は10月末~11月にも蚊を見かけることがあります。12月初旬くらいまでは予防を継続するようにしてください。

寒い1~3月の間はフィラリア予防はお休みしてもらい、また4月5月に来院してフィラリア検査を行った上で予防薬を処方するという流れがスタンダードです。

もちろん、寒い時期にフィラリア予防薬を飲んでいてもデメリットはそんなにないため、飲んでもかまいません🙂‍↕️

 


【余談】
○「冬の間も含めて一年中予防していたら春のフィラリア検査は不要なのでは🤔?」という質問を時々うけます。フィラリア予防薬の効果は100%ではないため、一年に一度くらいは検査を受けた方が良いです。どうしても採血が苦手で暴れてしまうような子に関してはたまーに通年予防をお勧めすることもあります。


○「フィラリアの感染がある状態で予防薬を使ってしまうとどうなるの🤔」という質問も受けます。体内にフィラリア(成虫も幼虫も)が大量寄生している状態で予防薬を使用すると、急激に死んだフィラリアが血管につまってしまったり、アレルギーショックを起こすことがあります。フィラリア陽性症例に対して内科的に薬を飲ませる場合ももちろんありますが、その場合はアレルギーを防止する薬も一緒に使ったりして対策します。


○「冬の間はノミダニ予防もしなくて良いんでしょ🤔?」と言う方もいます。もちろん温かい季節の方が発生が多くなりますが、ノミダニは通年の発生が報告されていますので、フィラリアお休み期間もノミダニの予防は継続で行うことをお勧めしています。


○犬だけでなく猫とフェレットもフィラリアは感染すると言われています。猫もフェレットも外に出さないし、というご家庭がほとんどだと思いますが、外に出なくとも蚊は家の中に侵入してきます。最近ではフィラリア、ノミダニ、消化管内一般線虫(お腹の虫)の全てに効く予防薬が主流となってきていますので、当院ではそちらをおすすめすることが多いです。

 

もし気になることや、もっと知りたい!など質問等があればお気軽にお問い合わせください♪

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